「ポイ活」をやめることの本当の意味は? – 消費させられる世界から脱するためのマインド

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心・心理学

ココロノネットでは「お金がたくさんある」と「お金の心配がない」ことの2つを全く別のあり方であると、以下の記事で説明しました。

両者の違いは心の持ち方で、前者はお金に縛られた状態、後者はお金から解放された状態にあると考えます。

この違いは日常生活の至る所に考え方の違いとしてあらわれます。

今回見つけたのは、「ポイ活」をめぐるある記事の内容とそのコメント欄の意見でした。「ポイ活」は支払いごとに貯まるポイントを集めて活用することを指します。

「ポイ活」はポイントが貯まる”お得感”があるように思えますが、果たしてどうなのでしょうか?

今回の記事では、「ポイ活」賛成・反対派の立場を俯瞰し、その背後にあるお金に関する考え方について考察しました。

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「『ポイ活』はなぜダメ? 1000万円貯めた富女子たちがやめた5つの習慣とは」に見られた対立

Yahoo!ニュースを調べていたら、「『ポイ活』はなぜダメ? 1000万円貯めた富女子たちがやめた5つの習慣とは」という、以下の記事を見つけました。(記事はオリジナルの日刊ゲンダイから)

「ポイ活」はなぜダメ? 1000万円貯めた富女子たちがやめた5つの習慣とは|日刊ゲンダイDIGITAL
5年で1000万円を貯めたり、自分でマンションを購入したりできた「富女子(ふじょし)」となかなか貯金ができない「...

お金を貯めることができた女子を「富女子(ふじょし)」と呼ぶのは初めて知りましたが、内容は「1000万円を貯めるためにやめたこと」が書かれています。

第4位には「ポイ活(ポイント活用)」が挙げられており、アンケート回答者からは「むしろ前よりも出費が増えた」「貯まっているポイントは微々たるもの」などの声が寄せられています。

また記事の筆者は、「仕組みそのものが、「今あるお金を“どう使う”か」という視点に固定されている」点を指摘し、「消費者に、より多くのお金を使わせる仕組み」だと述べています。

さらにはお金を貯めるには、「賢い消費者になる」ことではなく、「仕事でお金を得て消費する」というルーティンから脱却することだと締めくくっています。

記事の内容も興味深かったのですが、Yahoo!ニュースの方のコメント欄を見ると、様々なお金に関する価値観の違いが見られて興味深いものです。

記事の筆者が重視しているのは、記事の後半にあるポイ活の仕組みを知り、自分自身のあり方を考えることなのですが、コメント欄には、「ポイ活も有効である」という反論が多数みられます。

その中には以下のようなものがありました。

  • このご時世、ポイ活しないなんて、なんてもったいない!
  • 年間100万円使うとすればポイントが1万円分くらいもらえることになるので無視するのは勿体ない
  • ポイントで1000万円貯金をしようなんて考えていないし、現金払いよりカード払いをするだけでポイントがどんどん溜まっていく。

これらを見ると、現実的にお金が戻って来るのだからポイ活の仕組みは有効なものだ、と言う主張が散見されます。

対立の背後にある論点の違い – お金に縛られているかどうか

Yahoo!コメント欄を見る限り、多くの人が論点にしているのは「ポイ活は有効か」「ポイ活でお金が貯まるのか」であるように思えます。

しかしそもそも記事の内容と論点が違っていることにお気づきでしょうか?

「ポイ活が有効だ」と主張するコメント欄の人たちは、あくまで現実的にお金がポイントとして戻って来るならば、使わないのがもったいない、と言う主張です。

これは自分の持っているお金が少しでも減らないならば、使わないのがもったいないという、お金に縛られた視点です。

記事にも書かれている通り、「『今あるお金を“どう使う”か』という視点に固定されている」と言い換えることもできるので、実はお金に縛られた世界観から抜け出せていないのです。

コメントしている人の多くは、ポイ活が消費行動を促すためのもので、多く買ってしまっては本末転倒であることは自覚しているように思えます。

つまりポイ活の仕組みそのものは理解が及んでいるのですが、「お金に縛られたマインド」であることからはなかなか抜け出せないのです。

結果的に、ポイントが戻って来るとは言っても、微々たるものに過ぎず、短いスパンで見たお金の節約術を実践しているに過ぎません。

記事の筆者もポイ活自体を、否定するものではないことを書いています。

ただもう少し深読みすれば、ポイ活をバッサリとやめるくらいのマインド転換がなければ、お金の流れ方が大きくは変わらない、ことを示唆しています。

この記事で書かれていたのは、お金に縛られるマインドではなく、お金の心配をしなくて良いマインドになることだったのではないでしょうか。

「セールで買う・まとめ買いをする」「家計簿をつける」などもやめて良かったこととして挙げられています。これらは全てお金に縛られた行動をやめた、ことを意味しています。

安いから買うことや、常にお金の計算をしていることは、お金が自分より先にある捉え方です。そうではなく自分が何をしたいかと言う軸を持つと、自然とお金が集まって来るはずです。

お金の心配がない世界が到来すれば、必然的にポイ活は必要がないものですので、だからやめましょう、とこの筆者は書いたのだろうと考えます。

「ポイントで1000万円貯金をしようなんて考えていないし」というコメントに透けて見える通り、お金に縛られた人には、ポイ活が魅力的に見えてしまうようにも思えます。

しかし記事の筆者が「仕事でお金を得て消費する」サイクルから抜け出すことを書いている通り、労働で対価を得て消費する=お金に縛られた世界観から脱してこそ、お金の心配がない世界が訪れます。

まとめ – お金の心配がない世界を見越して

今回はポイ活をめぐる記事のコメントを取り上げつつ、「お金の心配がない世界」について考えてみました。

ポイ活など”お得感”を煽る仕組みも、結局はお金を使わせるためのものであると同時に、私たちがお金の中で縛られていることを自覚させる仕組みでもあります。

ポイ活が損か得か、よりも、ポイ活によって意識がお金に向き過ぎることの方がリスクであると考えるのが良いでしょう。

「お金の心配がない世界」とは、お金に対しての感情がニュートラルな世界と言えます。お金がたくさんあったとしても、嬉しくも悲しくもない、何も感じないという状態です。

気持ちを向けるのは、本来価値のあるもの、人に対してであり、そうしたものに対する感謝の思いが、必然的にお金を引き寄せることになります。

ですので、ポイ活についても気持ちを持っていかれないように、一切やめるか、1つのポイントに絞って自動的に入って来る仕組みだけ利用するくらいのドライな付き合い方が良いと個人的には思います。

そしてポイ活の是非、という視点ではなく、お金に縛られていないかどうか、の視点で考えることで、お金に対する向き合い方はシンプルになると考えます。

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