ネガティブな情報ばかり追う”ドゥームスクロール”をする人の心理は依存症と同じ!?

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心・心理学

気付いたらスマートフォンを開いて情報を漁る、しかもネガティブな情報を見たくもないのに見てしまう。そんな状態に陥っていないでしょうか?

ネガティブな情報ばかりを追ってしまう現象は、”ドゥームスクロール”(doomscrolling)と名付けられ、最近問題視されています。

単にスマホを見ているだけに見えますが、実は”依存症”と似たような心理状態ではないかと考えられます。

今回の記事では、このドゥームスクロールを取り上げるとともに、ドゥームスクロールを乗り越えるために必要なことも書いています。

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”ドゥームスクロール”(doomscrolling)とは?

スマートフォンを使うことが主流になってから、ニュースサイトやSNS等を”スクロール”するだけで、実に膨大な情報を入手できるようになりました。

スマホに流れてくる情報の中には、ネガティブな情報も膨大にあり、不安になるような情報ばかり追ってしまうことも容易にできます。

ドゥームスクロール”(doomscrolling)とは、悪いニュースが流れてくると落ち込んでしまうことが分かっていながら、そのニュースを見続けてしまう現象のことです。

コロナの騒動が始まってから、ますます家でスマホをスクロールする時間が増えたことで、より一般的に起きる現象として、ドゥームスクロールが認知されるようになったそうです。

またコロナ騒動を機に、「世の中で一体何が起きているのか知りたい」と、スマホで情報を集めるようになった人たちも多くなりました。

真実を知りたいと情報を追いかけていたはずが、情報に埋もれてしまい、ネガティブな情報が気になって仕方なくなって、不安が募るばかりになっている人も多いようです。

当然ながらこのようなドゥームスクロールは、不安感や憂鬱感を助長する恐れがあると言われており、心身に悪影響を及ぼすものだと言えるでしょう。

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ドゥームスクロールしている人の心理は依存症と同じ!?

スマホをスクロールしているだけに見えても、ドゥームスクロールをしてしまう心理状態は、アルコールなどの”依存症”に似た状態であり、注意が必要です。

”スマホ依存症”と言う言葉が既にありますが、嫌なのが分かっていても、ネガティブな情報を追わずにはいられない、と言う状態はもはや依存なのです。

”依存症”となるのは、何かの精神作用をもたらす物質に対するものですが、もう少し幅広く、一定の行動や行動プロセスに依存することを、行動嗜癖と呼びます。

ギャンブルや窃盗、ゲームに自傷行為など、多岐にわたる行動嗜癖がありますが、「ネガティブな情報」に依存してしまうのも行動嗜癖と言えるでしょう。

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ドゥームスクロールのようにネガティブな情報に依存してしまう背景には様々ありますが、1つには共感性があるそうです。

人は元来、他者の苦痛を自分のことのように感じる共感する力を持ちますが、それが過度に働くとネガティブな情報にばかり目が行く状態になってしまいます。

「こんなに酷いことが起きている」という情報は同情を誘いますが、同時に「自分にも降りかかるかも」など不安を生み出すものです。

不安が不安を呼び、さらに不安な情報を求め続けることが習慣化してしまうと、行動嗜癖になっていると言えます。

さらに悪いことに、こちらの記事によればSNSなどの大手企業はスクロールに中毒性が生まれるように設計している、という話があります。

無意識にスクロールしていると、中毒に誘導されてしまい、不安な気持ちが強まってしまいます。

そしてAIの技術が進歩するにつれ、ドゥームスクロールは加速すると言われています。AIは使用者の好む情報を優先的に流しますので、さらにネガティブな情報を引き寄せる結果になります。

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ドゥームスクロールを乗り越えるために

ネガティブな情報ばかりを追ってしまうドゥームスクロールは、行動嗜癖と言う依存の一種である、とここまで述べてきました。

それではドゥームスクロールの依存状態に陥らないために、あるいはそこから抜け出すために、どのようなことができるのか、3つの観点からまとめてみました。

情報を自ら選ぶ自分軸を持つ

まず最も大切なことは、情報に左右されるのではなく、自らで情報を選ぶという自分軸を持つことです。

ドゥームスクロールをしてしまうのは、流れてくる情報の側にマウントを取られてしまっている状態です。主導権が自分の側になければ、相手の思うつぼです。

情報を選ぶのは自分自身であり、情報がスクロールで流れてくるからこそ、むしろ自分軸をしっかりと持つことが重要になってきます。

さらにはネガティブな情報で不安な気持ちが強まっているのならば、情報の取捨選択を超えた問題があると認識しましょう。

それはネガティブな情報にさらされて不安な人生を送るか、自らでポジティブな情報を選んで楽しく生きるか、生き方の問題に直面している、という認識です。

大げさに思えるかもしれませんが、自分のメンタルの問題はそれほど重大な問題です。自分で進む道を決めることで、不安でいっぱいの人生から抜け出すことができます。

常に自分の問題を解決できる答えは、自分自身の中にあるのです。

自分軸とは適切に人に”頼る”こと – “自己責任”と“依存”から脱するために

スマホから離れる・自然に触れることも効果的

「自分軸を持つ」のが、自分の認識や捉え方を変容させるアプローチでした。それに加えて、意識的にスマホから離れて、自然の中で過ごすなど、行動的なアプローチも有用です。

私たちは普通に暮らしていれば、スマホを触る機会が多く、それだけで情報過多の世界を生きています。自分軸ができて距離が取れれば良いですが、つい触ってしまう人もいるでしょう。

その場合は、スマホから身体を離して、情報に触れない時間を作ってみましょう。また自然の中で過ごすと、心も浄化されます。

日々情報を追いかけているだけでも疲れていますので、休む時間を作る意味でも、自然の中でのんびりと散歩するような時間があると良いでしょう。

ネガティブな情報の持つ負のエネルギーも、自然がきれいにしてくれると思います。

難しければ人を頼るのも大切

行動嗜癖とも言えるドゥームスクロールから脱するには、自分自身のあり方を変えるのが根本の解決方法です。しかしどのように脱することができるか、正解はその人によって異なります。

不安が募ってどうしようもない、と言う人は、誰かを頼ることも重要です。話を聴いてもらう、不安を吐き出す、という作業も、嗜癖を変えていくためには有用です。

たとえば同じような経験をしている人と集まって話をするのも良いでしょう。あるいはカウンセリングなど、不安なことが何なのか、じっくりと聴いてもらえる場所だとさらに良いです。

1人で不安になっていても、何も変わりません。一歩を踏み出して外に出ると、自分の見えている世界はガラッと変わります。

ココロノネットでは真実を知りたい人に向けて、カウンセリング・個人セッションを行っています。またありすママファミリーでは、仲間が集まる場所となるイベントを開催しています。

ドゥームスクロールも依存状態になるとかなり苦しいので、どうやってポジティブな情報を得ていくのか、不安を解消するのかなど、お悩みをご相談いただければ幸いです。

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