世界を捉えるのは”自分”と言う1つの変数だけ!? – 不安をなくすには”自分”を万全にすること

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心・心理学

自分が変わると世界が変わる」とよく言われますが、ピンと来ない人もいるかもしれません。「自分が変わっても世界は変わらずに動き続けるじゃないか」と反論したくなる人もいることでしょう。

しかしそれは自分と世界を全く平等に(客観的に)見ようとする考え方です。その捉え方は不安を呼び込むばかりで、全く実用的ではないのです。

自分を中心にした世界の捉え方が、実は心の安定を保ち、自分を中心と世界を良い方向に回していく方法です。

今回は改めて自分を中心にした世界の見方について、数学などで用いる”変数”という言葉を用いて説明したいと思います。

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世界の捉え方を”変数”で考えてみる

変数と言う言葉をたとえに使って説明したいと思います。

変数とは、いろいろな値をとって変わる数量を表している文字でxやyなどよく数学で使うものです。xは1、2と変化するので変数で、反対に決まった数値を示すのが定数と言います。

変数が多ければ多いほど、物事は複雑になり、少なければ簡単になります。数学的な意味での次元とは、変数がいくつあるかによって決まります。

1次元は直線、2次元は平面、3次元は立体となりますので、変数が増えるほどに複雑なことを表せます。

この変数と言う考え方を、世界の捉え方にたとえて使ってみるとどうなるでしょうか。

世界は自分と関係なく動いていないと捉える場合

世界は自分と関係なく動いている、という捉え方の方が今は一般的な考え方かもしれません。

確かにそれぞれの人が個人が波動を放ち、エネルギー的に見ても、人が集まるほどに入り乱れるものであり、自分とは関係ない動きをしているように見えます。

こうした世界観は、世界は無数の変数で溢れ返っている、というものになります。

予期せぬ不幸や災害、対人関係トラブルなど、自分の外側には未知なることが溢れている、という捉え方なので、不安を呼び込むものとも言えます。

変数が多くて、それらが全くコントロールできないのであれば、自分にはどうすることもできない、という無力感さえ抱いてしまうものです。

一見、自分とは関係なく動いている世界を捉えるには、人間の頭脳では理解が追い付きません。しかも無関係に動いているように見えるという見方も、実は違っているのです。

世界は自分を中心に動いていると捉える場合

世界は自分を中心に動いている、と捉えるとずいぶん見え方が変わります。

外側には無数の変数が広がっていますが、常に自分と言うフィルターという変数を通ると思えば、自分フィルターという1つの変数だけが動いていることになります。

厳密に言えば、自分自身を構成する要素だけでも、たとえば体調やメンタルの状態など様々に存在します。でもそれらを統合した1つの”自分”が常に外からの情報をキャッチすることになります。

変数が少ないことの良い点は、コントロールできない要素が減る、ということです。無限に広がる世界を自分ではコントロールできませんが、自分フィルターはある程度コントロールできます。

自分自身の心身の状態を整えて、落ち着いて対処するという自分さえ万全でいれば、いつ何がやって来ても、不安になることはありません。

逆に自分のフィルターをきちんと持っていないと、外側からの様々なエネルギーがありのままに入ってきてしまい、自分が浸食されてしまう感覚になります。

また「捉え方の問題でしょう」と突っ込んでくる人がいます。しかし実は捉え方だけではなく、自分を中心に世界を見ると、周りの無数の変数の動き方も変わって来ます。

この法則性は仏教で既に説かれている通り、因縁果の法則により、自分の心次第で自分の周りの縁が変化すると言われています。

つまり、自分が良い状態であれば良いことが起き、良くない状態であれば悪いことが起きます。これは少なくとも自分に対して起きる出来事に適用される法則性です。

自分を中心に捉え、自分と言う変数だけで考えると、思いのほか世界はシンプルに見えてくるのです。

これは病気が入って来ないのも自分自身の体調が万全だからであり、恐ろしい病気に不安になるより、自分が万全であれば怖くない、という話と同じことです。

まとめ

今回の記事では、当ブログではよく取り上げていた「自分が変わると世界が変わる」ことについて、改めて書いてみました。

この世界には予測できない=コントロールできないことだらけであり、それらをコントロールする方向性はマウント取りや、力で解決することになり、良い結果を生みません。

変数を少なくすること、それが自分自身を中心に世界を捉えることです。自分の捉え方次第、自分のあり方次第で、少なくとも自分が受ける影響が全て変わってきます

これは自ら体感してみないと、なかなか腑に落ちない感覚かもしれません。周りを変えようとしたり、周りを敵ばかりをと思ったりせず、全て自分が見ている映像だと思ってください。

意外にもこの世界を動かす法則性はシンプルなものなのです。

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