新型コロナウイルスで子どもが感じる不安にどう接したら良いのか?

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心・心理学


ココロノネットでは目に見えない心の動きを文章にして伝えことで、心について理解を深められるような記事を書いていきます。

さて、皆さんそれぞれがこの大変な状況の中、不安な気持ちが強くなっていることと思います。

私たち大人であっても、不安な気持ちに押しつぶされそうになりますが、子どもはさらに不安を感じているのではないでしょうか?

今日はその中でも、こういった非常事態において、子どもにどう接したら良いのかということについて書いてみたいと思います。

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この非常事態を子どもはどのようにとらえ、感じているのか?

子どもたちが直接影響を受けていることとしては、学校が臨時休校になる、予定されていたイベントが中止・延期になる、といった事があり得ます。

では子どもに対して、大人はどのようにこの状況を伝えているのでしょうか?

一般社団法人bb project「新型コロナウイルス感染症によるお子様の『生活面の変化』についてのアンケート」によれば、たとえば以下のような回答を得ています。

  • そのまま説明している。(8歳のお子様の親御さん)
  • 7歳小1の子はコロナウィルスと理解しております。4歳の子はよくわかってないので病気にかからないようにするためあまり外では遊べないと説明している(7歳と4歳のお子様の親御さん)
  • 悪い悪いバイキンが町中に溢れている(1歳と3歳のお子様の親御さん)
  • 万が一感染したら、パパ、ママ、お友達誰とも会えずに、一人病院で過ごすことになるよ。と説明。(5歳、3歳、2歳のお子様の親御さん)

ここからわかることは、小学生に上がるくらいのお子さんは、コロナウイルスという未知のウイルスの存在をある程度理解しているようですが、それ以下のお子さんになると理解が難しくなってくるということのようです。

かなり年齢の低い段階から、未知のウイルスを理解することはできているとは思いませんか?
しかし頭で理解していることどう向き合えば良いかわかる、というのは大きく違います

なぜなら理解することとは別に、心に浮かんできた不安な気持ちがあるからです。

私たちにとって、新型コロナウイルスは未知の脅威であり、どうしたらよいのかわからずに不安が強くなります。これは大人も子どもも同じことです。

そして大人は不安な気持ちを言葉にすることができますが、一方で幼い子どもはそれを言葉にするのが難しいものです。

人間は感情に支配されている。

感情」についての見方について解説しましょう。

最近は感情の働きには注目が集まっており、「理知的に感情は支配するもの」ではなく、むしろ「感情に認知は支配されている」と言われています。

「落ち着いた行動を心がけましょう」と言われて、頭でわかっていても、周りが不穏になっていると、本当に大丈夫なのか?と不安になってくるものです。

私たち大人であっても、不安を適切にコントロールすることは大変難しいのです。

子どもであればそれがさらに難しいと言えるでしょう。先ほども述べた通り、この状況を学童期ぐらいのお子さんであれば頭で理解はできます。

しかし「不安でたまらない」と思った時に、子どもはうまく対処できるでしょうか

大人は不安な感情を何とか言語化して外に吐き出すことで対処するという方略を、生きてきた過程で身につけています。

しかし子どもはそうした経験がない分、暴れたりして、あまりうまくないやり方で、不安を訴えることしかできなくなってしまいます。

コロナウイルスは目に見えないため、災害やテロのようにテレビ報道の映像を見て、トラウマを抱えてしまうようなことは幸い起きにくいかもしれません。

ただし目に見えないからこそ、その恐怖は大きなものになると言えるでしょう。

子どもは感情をコントロールする力の発達がまだ十分でないために、大人が支えになってあげるような支援が必要になると言えるでしょう。

不安な子どもへの接し方とは?

では子どもの不安を少しでも解消してあげるためには、どう接するのが良いのでしょうか?

誰もが余裕のない状況ではありますが、子どもが不安を処理するのは難しい、ということをまず大人の側が頭に置いておく必要があります。

子どもも今の状況を敏感に察知して、不安の感情の波に飲み込まれてしまいます。

また子どもの出すSOSを見逃さないようにしながら、変わったことがないか、少し気にかけてあげましょう。

子どもは保護者に見守ってもらえる安心感の中で、自分の感情のコントロールが少しずつできるようになっていきます。

そして子どもが不安になっている時は、それを言葉にして返してあげましょう。「怖いんだね」とラベル付けすれば、怖い気持ちを外に出すことができるので、それを大人が手伝ってあげることです。

親と子は合わせ鏡」と言ったりします。これは親が子どもの心を鏡のように映し出してあげることで、子どもが自分の心の状態に気づくことができるという現象を言ったものです。

言葉にしてあげることは、子どもが自分の感情に気づく上でとても重要なことです。

大人も不安な状況であれば、なかなかそう言った関わりが難しいかもしれません。しかし子どもも不安なことには変わりないので、いつも以上に気にかけることは大切なことではないでしょうか。

まとめ

不安な子どもにどのように接するかについて書いてみました。子どもが感情のコントロールができるように、大人が足場かけをしてあげると言うことが大切ですね。

そして私たち大人もまた不安定な気持ちの中にいます。自分自身の感情コントロールにも意識を向けておくことも大切になるでしょう。

また子どもと接する中で、子どもの状態を見て自分が不安になっていることに気づく、などということもあると思います。

親と子どもはともに成長する、と言ったりしますが、困難な状況であるからこそ、子どもとともに成長できるチャンスかもしれません。

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