女性アイドルの結婚と、男性ファンが感じる感情について – 気持ちの整理のヒント

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心・心理学

近年、女性アイドルは活動中にファンに向けて結婚を報告するケースが増えてきました。

それ自体、女性アイドルの活動の幅を広げるものであり、温かく受け止めるファンが多いことも含めて、好ましいことだと捉えられることが多いようです。

Twitter等でも、ファンからアイドルへの祝福コメントが多く寄せられています。

その一方で、表立って大きな声では言えないものの、何とも言えないモヤモヤを感じている男性ファンもいることと思います。

もちろん運営のルールを破るような結婚であれば別ですが、おめでたいはずの結婚にもどうしても言葉にしにくい感情を持ってしまうことがあるようです。

今回は、そんな男性ファンが感じるモヤモヤに焦点を当てて、それが一体何なのか整理してみたいと思います。

あらかじめ断っておくと、女性アイドルの人生の選択肢を狭めるような結論には向かわないようにしたいと考えています。あくまで男性ファン側の心理と、”アイドル”の構造に言及する内容です。

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アイドルとファンの関係の問題

このモヤモヤの正体は何なのでしょうか?
まずは、アイドルとファンの関係から考えてみましょう。

当然のことではあるのですが、アイドルは”アイドル”と言うキャラクターを演じています

アイドルが自分自身について開示している部分は限られており、本当の自分とは別の自分を演じていることもあるでしょう。

アイドルファンは、もちろんそれを知りながら、アイドルとの間で関係を築いていきます。この関係は現実の人間関係とは異なるため、”夢の中の関係”とでも呼べるのではないでしょうか。

厳密に言えば、”夢の中の関係”が設定され、その中で楽しむというのがアイドルビジネスの構造です。

夢の中の設定であるために、現実の人間関係とは別物と捉えられるものです。

たとえば男性の既婚者であっても、アイドルファンになることには問題がないのです。そしてアイドルも結婚していたとしても、アイドル活動を続けることは、構造上は全く問題ないはずです。

モヤモヤを発動させるアイドルビジネスの構造の問題

ではモヤモヤを発動させるものは改めて、何でしょうか?

どうやら結婚の”報告”がそれを発動させているように思います。

アイドルが1人の女性として結婚することはおめでたいことなのですが、それをアイドルとして報告される、ということに何とも言えない感情を持ってしまうと考えました。

ファンとしては、結婚の報告は”夢の中の関係”から現実に一気に引き戻すスイッチであり、アイドルが現実の人となって離れていってしまうような感覚に襲われるのです。

しかし、この視点はアイドルビジネスの構造の問題と言えます。

構造を問題にしてしまうと、ファンの側はアイドルが結婚の発表をしてほしくない、と言い、アイドルからすれば、私はアイドルとしての自分しか世の中に見せてはいけないのか、という議論のぶつかり合いになってしまいます。

このような議論を戦わせても、結果的にファンもアイドルも救われません。

もしこの構造に縛られたくなければ、アイドルビジネスの構造自体を否定するしかありません。
つまり、ファンもアイドルもどちらも辞めるしかなくなります。

構造の中で生まれる”感情”に向き合うしかない

アイドルビジネスの構造そのものを否定しないのであれば、受け入れざるを得ないことが出てくるでしょう。

それが、理屈では割り切れない”感情”の問題です。どれだけアイドルとファンと言う関係を構造化しても、お互いが生身の人間である以上、そこに感情が生まれます。

ファンからすれば、実際にイベントなどで会えば、好意の感情を持ちます。

そして、頭ではアイドルとの関係がビジネスの中にあるものと分かっていても、人間は感情に容易に支配されるため、ビジネスの構造をどこかで考えないようになります。

ビジネスの中の関係であることを意識しなくなると、結婚の報告を受けると、裏切られたような感情を持ってしまうでしょう。

ただ構造上の問題であったとしても、ファンとして持つ感情を無理に抑え込む必要はないと思います。

そして「そもそもアイドルとファンの間の関係だったのだ」と、理屈で解決することは難しいでしょう。

モヤモヤを感じている時点で、既にその人はアイドルに対して、好意や恋愛感情を抱いていた、と自覚することだと思います。そして、素直にフラれた、と思うのが良いのではないでしょうか。

アイドルとファンの関係の構造的な問題を考えると、ややこしくなります。感情の問題は、”好きだったのに結ばれなかった”というシンプルなものです。

失恋の痛手と同じことですので、時間をかけて、誰かとその悲しみを共有しながら、ゆっくりとその感情を減らしていくしかありません。

アイドルの方にとっても、アイドルとしてファンを裏切った、という構造上の問題を入れ込むとややこしくなります。

あくまで人として、結婚したい人と巡り合った、というシンプルな考えで良いのではないかと思います。

まとめ

現実にはそんなに簡単ではないかもしれません。ただ感情の問題と、ビジネスの構造の問題は切り離して考えた方が、シンプルになるのではないかと考えています。

改めて、アイドルビジネスが人間の感情の問題と不可分であり、そこにまつわる難しさがあることも感じました。人間の心を扱うビジネスだけに、どうしてもそこに問題が起きるものだと思います。

話は大きくなりますが、アイドルになる人も、ファンになる人も、こういった心の問題がどうしてもビジネスの構造上、生じてくることがある点には注意が必要だと思いました。

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