目覚めていない人と喧嘩にならないために知っておきたいこと – もはや別の世界を見ている!?

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心・心理学

目覚めていない人に、真実はこうだと情報を伝えて攻撃された、と言う話はよく聴きます。なぜ攻撃してくるのか、とこちらも喧嘩腰になって、言い争いになってしまう場合もあるようです。

なぜ目覚めていない人は、頑なに情報を聴こうとせず、攻撃までしてくるのでしょうか?その心理を理解するには、”目覚め”の本質的な部分を理解する必要があるように思えます。

今回はなぜ目覚めていない人は攻撃までしてくるのか、その心理について以前ココロノネットで紹介したプラトンの「洞窟の比喩」を再び取り上げて説明しました。

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「話せば分かる」のは本当なのか?

コロナ騒動や政治の裏金など、この世界のおかしさに気付いた人は、家族や友人などに何とか伝えようと試みたことがあるかもしれません。

熱心に伝えようとした結果、夫婦や親友など関係が近しい人ほど、相手から「そんなのあり得ない!」と喧嘩になってしまったケースをよく聴きます。

今まで分かり合えていたと思っていた相手であれば、なぜそこまで攻撃的な態度になったのか、と思うかもしれません。

そこでまず考えるのは、近しい関係なら「根気強く話せば理解してもらえる」という考え方です。

たとえば本人の理解力が足りていないからさらに詳しく説明すれば理解してもらえる、と思うかもしれません。

しかし現実の話ではなく”おとぎ話”として聴いてもらえば、多くの場合は世界の裏側の話も理解することはできるはずです。

目覚めについては、「話せば分かる」は実は通用しない問題です。むしろ話せば話すほど、相手は攻撃してくる可能性を高めてしまうのです。

プラトンの「洞窟の比喩」から見る目覚めの本質

出典:Wikimedia Commons

では目覚めた人の話に対して、目覚めていない人は攻撃してくるのでしょうか?それは目覚めと言う現象について理解する必要があります。

そもそも「目覚めている」「目覚めていない」を分けるのは、見えている世界の違いである、と言えます。

以前こちらの記事で詳しく書きましたが、プラトンの「洞窟の比喩」が目覚めについて教えてくれています。

洞窟の中で影絵だけを見ていた人が、影絵のカラクリを知り、さらに洞窟の外に世界があることを知る、と言う物語です。

これを目覚めに置き換えると、3つの段階を考えることができます。

  1. 洞窟の中の人=目覚めていない人
  2. 松明の後ろから見ている人=目覚めかけの人(目覚めの第1段階)
  3. 洞窟の外の人=目覚めた人(目覚めの第2段階)

この「洞窟の比喩」でも、洞窟の中の人=目覚めていない人に対して、洞窟の外の世界を伝えようとした人は、頭のおかしな人だと笑い、挙句には嘘を言う人間で殺そうとまでするのです。

これは目覚めた人に攻撃してくる心理と全く同じことです。

改めてなぜ攻撃してくるかと言えば、洞窟の中の人たちは、影絵を見て生きる世界で完結しており、その中で安心感を持って生きているからです。

外側に世界があるなどと全く知らない人からすれば、とんだ大嘘にしか聞こえないでしょうし、むしろ安心を壊そうとする脅威として認識されます

目覚めていない人はテレビの中で報じられている世界が、世界の全てであり、それ以外の理解の枠組みを超える情報は、恐ろしいものとして認識されます。

攻撃は不安の裏返しであり、実は恐ろしいから攻撃してくると考えましょう。

私たちが生きている世界は、「洞窟の比喩」のように目に見えた世界の区分がある訳ではないので、分かりにくいかもしれません。

しかし精神的な意味での区分け=棲み分けが起きているのが、私たちの世界で、それぞれが見えている世界の範囲が違うのです。

余談ながら、”目覚めた”と言われる人の間でも第1段階・第2段階があります。社会の違和感や世界の裏側に気付くのは第1段階で、それら全てが目に見える映像に過ぎないと気付くのが第2段階です。

よく目覚めた人同士でも分かり合えないのは、段階に応じて見えている世界が違うからなのです。

まとめ

今回は目覚めていない人がなぜ攻撃してくるのか、について書きました。

目覚めているかどうかは、見えている世界の違いであると言えます。そうすると、どんな世界で生きるのか、という生き方の問題になってきます

生き方の話ならば「話せば分かる」というものではないのは納得できるのではないでしょうか。生き方は誰かに説得されて簡単に変えられるものではないからです。

その人がテレビの世界が安心だと思うならば、それを無理やり壊すわけにもいきません。目覚めるかどうかは、その人自身のタイミングの問題で、私たちに出来るのはそのきっかけづくりくらいです。

ただしきっかけは大事なので、目覚めた人はどんどん外に向けて発信していくことは重要なことだと感じています。

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