多くの人は朝に起きて、夜に眠ると言う生活を送っています。そのサイクルは概ね1日なので概日リズム(サーカディアンリズム)と言われています。
私たちの身体が概日リズムに沿っていることに関する知見が得られてはいますが、ではなぜ概日リズムが存在するのか、謎の多い現象と言えます。
ただ身体だけでなく精神世界まで広げて考えてみると、概日リズムの意味が理解できるように思えます。今回はなぜ概日リズムに沿って人は生きているのか、精神世界に広げて考えてみました。
なぜ人は概日リズム(サーカディアンリズム)に沿って生きるのか?
概日リズム(サーカディアンリズム)は、私たちの体内時計であり、概ね1日(正確には25時間の人が多い)が周期と言われています。
こうしたリズムは大脳視床下部に位置する視交叉上核がつかさどっていると言われます。1日24時間に合わせるためには、日光や食事、運動などがその調整役となっているようです。
規則正しい生活をしましょう、と言われるのは、こうしたサーカディアンリズムに沿って生きることで心身のバランスが保てるからだということでしょう。
しかしそもそもなぜ概日リズムに沿って生きる、という仕組みになっているのでしょうか。ここからは独自の考え方になりますが、概日リズムが意味するところを考えてみました。
人の身体は宇宙の構造を持っている

なぜこんなことを考えるに至ったのか、そのヒントになったのが漢方の考え方でした。先日「漢方のあんどう」の安東基博先生の講演会に参加して知りました。
漢方では五行説という木・火・土・金・水の5つの要素で自然界を考えるもので、これらは天体(木星・火星など)の働きとも関連しています。
そして人間の身体にある臓器は、これらの要素と密接に関連しており、それが「五臓」という考え方です。
こうした考え方は仏教でも用いられますが、人間の身体や身体にまつわる現象は、何かの縮図になっている、ということが多いのです。
私たちの身体は3次元にあるため、過去から未来へと一定の時間の流れの中で、ゆっくりと衰えていくのみのはずです。
しかしなぜそこにほぼ1日という概日リズムが存在し、そのサイクルを繰り返す必要があるのか、何かの意味がありそうに思えます。
概日リズムは人の一生の縮図になっている?

概日リズムが何かの縮図になっているのではないか、と考えた時に、私は人の一生の縮図になっているのではないか?と考えました。
つまり生まれてから死ぬまでを1日の中で体験しているということです。朝起きて、死ぬまでを1日に当てはめると以下のように考えられそうです。
- 目覚め~微睡~起床:この世界に生まれてから意識のはっきりしない赤ちゃんの時期
- 午前中:最も活動的に動ける子どもの時期
- 昼~午後:活動ペースを少し落としてじっくりと物事に取り組める大人の時期
- 夕方:寂しさとともに終わりに向かって進み始める中高年~老年期
- 夜~就寝:眠りに向けて意識を閉じてあちらの世界へ
もちろんこの通りに1日が進まない時もありますが、すんなりと1日が流れていくときは、およそこのような流れになっていると感じます。
たとえば「夜に大事なことを決めてはいけない」と言われたりしますが、科学的にもそう言われますし、あちらの世界に向かい始める前の時間帯に決めるのが良さそうです。
このように考えると良いのは、おそらくこれが自然の法則性なので、自然の流れに沿って生きていれば何事も上手くいく、ということです。
そしてよく言われますが、「寝ること」とは、あちら側の世界=死後の世界(高次元の世界)へと魂が行っている時間帯である、ということです。
ですので、夜に寝て朝に起きるまでは死後の世界にいて、朝に目が覚めることでまた3次元の世界で生れ落ちるということなのです。
これは小説家の江戸川乱歩が「うつし世はゆめ 夜の夢こそまこと」と語った言葉の通りです。
では寝ている間に私たちは何をやっているのか、ということですが、高次元の世界で魂を休める、あるいは何かのアップデートを行って、この世界にまた生まれる、ということをしているようです。
そう考えると、肉体は一定の時間の中を生きていますが、精神は1日を区切りとして、毎回生まれ変わっていると考えることもできます。
このように概日リズムがあるのは、精神世界の都合ではないかと考えられます。夜に寝る・朝に起きる、という区切りが精神世界においては、非常に重要なことが分かります。
まとめ – 1日の終わりに感謝の気持ちになるために

今回はなぜ概日リズムがあるのか考えてみましたが、それはおそらく精神世界の都合であり、1日が人の一生の縮図を体験する構造になっているのではないか、ということです。
実は夜に寝ている間に高次元の世界にいったん帰り、毎日新しい世界に生まれ変わっている、と考える方が自然です。
一方で肉体の時間は過去から未来へと一定に流れており、1日という区切りを繰り返しながら、同じ構造で緩やかに死へと向かっていくことになります。
ただそれはただ一定の時間ではなく、1日の区切りにより、毎日新しい世界を経験して、1日でそれが終わります。
そう考えると、1日という区切りを無事に過ごせたことに感謝の気持ちが生まれるはずです。1日の終わりに感謝の気持ちを持てば、次の朝にはより良い世界に生れ落ちることができます。
このように感謝で繋がる生き方こそ自然の法則性ですので、日々の過ごし方も概日リズムの観点から考えてみると、面白いかもしれません。
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