私たちは自分の周りには自然や建物があり、家族や友人など他の人たちが生きている”世界”があると思って生きています。しかし本当にそうなのでしょうか?
私たちは目に見えている世界を他者と共有していますが、実は私たちの脳や心が”世界”として認識しているに過ぎないのです。
こうした話題をする際に、よく「世界は自分が映し出している映像である」と言ったりします。あるいは「自分が変われば世界が変わる」という格言も聞いたことがあるかもしれません。
私たちは自分自身や周りの世界の真実に気付く時、これらの意味が分かることになります。しかし誤解も多い話ですので、何を言っているのか詳しく解説してみよう、というのが今回の記事です。
”世界は自分が映し出している映像”とはどういうことなのか?
まず「世界は自分が映し出している映像である」という言葉の意味について詳しく解説しましょう。
私たちは自分が見えている通りに世界が”実在する”と思っています。その証拠に、”りんご”について説明してください、と言えば概ね同じような説明になることでしょう。
一方で全く同じものを他者と見ているのかどうか、確認する方法はありません。他者に乗り移ることができませんので、自分と他者の視覚・聴覚などが完全に一致するか確認できないのです。
私たちは3次元世界において、目に見えているものが”実在する”と錯覚していますが、実は目に見えているものは、私たちの作り出している映像に過ぎない、と考える方が自然に思われます。
では私たちは実際のところ、どのように世界を認識しているのでしょうか。
映画館で映像を見ている自分その1=意識上の自分

ここでは”映画館”をたとえに使って説明します。
私たちが世界を認識する時、脳=映写機、目=スクリーン、耳=スピーカーとなり、映画館で映画を観ている状態だと言えます。(もちろん人間の感覚はその他にもあります)
映画館では映写機で映像をスクリーンに映し出し、スピーカーから音が流れることで、映画を観ることができます。私たちが世界を認識することは、自分の中にある映画館にいる状態ということです。
当然ながら、人それぞれに映写機やスクリーン、スピーカーの性能や特徴に個性があります。微妙に見え方・聞こえ方も違いますし、映し出される映像も人によって大きく異なっているはずです。
たとえば色覚異常の人は見え方が大きく違うでしょうし、独自の感性を持っている人はオーラが見えるなど、他の人には見えないものが見えたりするのです。
この「映画館で映画を観ている自分」とは、意識上の自分であると言えます。つまり世界を認識している、という意識のある自分です。
これを「自分その1」としておきましょう。
映画を作っている主体が自分その2=無意識、魂の領域の自分

私たちが世界を見ている時、映画を観ている意識上の自分だけではありません。映画そのものを作り、映像として映し出しているのは誰でしょうか。
実は映画を作っているのも自分自身にほかならず、これを「自分その2」とします。
自分その2の役割は、映画の監督・脚本から映像制作まで映画を作る全てを担っています。自分の人生をどのようなストーリーにするのか、自分その2がリアルタイムで映像を作り続けるのです。
しかし私たちには自分その2について意識することが難しいものです。自分その2とは無意識あるいは魂の領域にいる自分のことであると言えます。
自分その1が自分の身体の中のこと(目や耳、脳など)である一方、自分その2はもっと奥にある無意識や魂の領域で、その2が映画を作り出し、その1で映し出して世界を認識している、ということです。
自分が変われば世界が変わる – 私たちが見ている世界とは何か?

では「自分が変わると世界が変わる」についてはどうでしょうか?これまでの自分その1・その2、そして映画館のたとえで考えてみましょう。
自分が変わると世界が変わるとはどういうことか?
まず意識できる部分のその1が変わるだけでも、世界の見え方は随分と違うでしょう。スクリーンやスピーカー、映写機を新しくすれば、当然見える世界がよりクリアに見ることができます。
しかしさらに大切なのは、その2の方の変化です。その2が変わると、映画そのもののシナリオや配役が変わってきますので、見えている世界が文字通り変化します。
たとえばそれは出会う人が変わるとか、思ってもみない出来事が起きる、という新たなシナリオが追加される・配役が交代になる、といったことで生じます。
いわゆるスピリチュアルなどで言われる「自分が変わると世界が変わる」はその2の変化、心理学やカウンセリングで言われるのは、認知の修正などその1の変化に関することとも言えます。
自分の外側の世界も全て変わる?
「自分が変わると世界が変わる」という言葉に対して、「自分が変わっても外の世界は全然変わっていない」と言ってくる人が必ずいます。これは”世界”と言うものに対する認識のずれと思われます。
ここまでずっと書いてきたことは、あくまで”自分自身”に関する世界についてです。自分に関する映画を作り上げ、それを自分自身が見ている、と言う話です。
当然ながら、他者も同じように自分自身に関する映画を作り上げているのです。言い方を換えれば、「個人の世界線」のレベルの話をこれまでしてきた、ということです。
そしてたくさんの人たちが見ている映像の世界が統合され、世界全体のストーリーと言うものも存在し、それが大きな意味での世界線と言うことになります。
個人の世界線について変化すれば、自分自身に起きる出来事には必ず変化が起きます。しかし自分と関係の薄い出来事については、別のところでシナリオが進んでいくことになります。
「自分が変わると世界が変わる」というのは、あくまで自分自身が変われば見え方が変わる(景色が変わる)ということです。世界の全てが動くという意味ではなく、それは全体の世界線の話であり、あくまで自分が変われば自分の世界線に変化が生まれるという違いは意識する必要があります。
— よっしー(ありすママファミリー) (@ych369) March 1, 2024
真の世界はエネルギーの世界
ここまでは映画館や映像のたとえで説明してきましたが、では真実はどうなっているのか、ということにも触れておきましょう。
私たちは3次元の世界において、物質として世界を認識していますが、その本体はエネルギーの世界であると考えます。
エネルギーには私たちが認識できるような形は存在しないので、先ほどの自分その1では感じ取ることができません。と言うより、人間が認識できるようにその1で変換していると言うのが良いでしょう。
私たち一人ひとりに固有のエネルギーが存在し、そのエネルギー同士が相互に関連し合い、世界ができています。
ですので、私一人のエネルギーが変化すれば、当然世界と繋がっているので世界にも変化は生じます。しかしエネルギーの大きさ次第で、影響力は変化してくるでしょう。
世界をひっくり返してしまうほどの影響力のある人は、それ相応のエネルギーを持っているということになります。
では私たちが世界を変えていくためにどうすれば良いのでしょうか。それは近いエネルギー・波動の人と集まることでしょう。
同じ波長のエネルギーが近づけば増幅されていくのではないでしょうか。それが集合意識の考え方であり、思いの近い人たち同士のパワーが世界を変えていくことができるのです。
まとめ

今回は「世界は自分が映し出している映像」「自分が変われば世界が変わる」などの言葉が意味するところについて解説してみました。
大事なことは、以下の2つにまとめることができるでしょう。
- 私たちは映画館で映画を観ている自分(その1)と、映画そのものを作っている自分(その2)に分けることができる。その2が変わることで、自分自身の世界のシナリオ・配役が変わる。
- 自分で変えられるのは、自分自身の映画のストーリーであり、個人の世界線の話である。多くの人の世界線が束ねられて、大きな世界線が生まれ、相互に影響し合っている。
こうして考えると、やはり私たちに出来るのは、自分自身を変化させていくことにほかならない、と言えます。
自分自身の見ている映像の変化、そしてシナリオ自体の変化をポジティブな方向に行えば、直接それが自分自身の幸せにつながります。
さらに世界中全てを一気に変化させられずとも、ちょっとずつ自分自身の変化は確実に世界に影響を与えることができます。そして同じ思いの人が集まれば、その力はさらに大きくなるのです。
このように自分自身の世界の認識の真実を知ることで、より良い世界を作り出すことができます。だからこそ「自分が変われば世界が変わる」のです。
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