子どもから大人への発達は、5次元から3次元へのダウングレード? – 大人の知恵+子どもの心を持とう

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心・心理学

子どもから大人になることは、一般に「成長」と考えられています。心理学でも、子どもから大人になる過程を「発達」と呼び、身体だけでなく頭や心の成長に関する理論が多数あります。

しかし次元上昇について考える時、子どもから大人に向かう過程は、本当に発達と呼べるのでしょうか?

実は子どもから大人になることは、5次元から3次元へのダウングレードだと考えられます。

今回はそのことが窺える心理学の発達理論を挙げながら、5次元思考に向かうためには「子どもの心」がキーワードであることについて述べてみたいと思います。

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大人になることは3次元へのダウングレード?

この世界は3次元の世界と言われており、3次元世界は奴隷的な支配の世界です。

「大人になる」ことは様々に定義ができますが、1つには3次元の世界に適応させられることではないか、と考えます。

3次元世界における支配とは、幻想を用いて行われています。幻想とは社会を成立させるため、目に見えないものを実体化させたものです。

たとえばそれは国家、法律、労働、お金、教育、科学、宗教…であり、一般には人間にだけできる高度な営みとして考えられています。

※幻想による支配についての詳しい記事はこちら

なぜなら幻想を頭の中に作り出して、それを他者と共有しなければならず、それだけの認知能力、共感性など心理的な発達を前提としているから、ということです。

そう考えると、人間の心理的な発達とは、幻想を自分の中に作り出す=3次元に適応するためだ、と言うことが言えないでしょうか?

一方で子どもの頃はどうだったのか、と考えてみると、実は子どもの頃の方が5次元の思考に近かったのではないか、と思える点がたくさんあります。

たとえば子どもは好きなことに熱中して時間を忘れて過ごします。彼らにはお金や時間など、自分自身を縛るものがないので、いつまでも楽しいことに没頭できるのです。

そして彼らから発せられる疑問は、大人でも答えられないものばかりです。幻想に支配されていない彼らにとって、社会の仕組みは不思議なことばかりに映るでしょう。

しかし子どもたちも、年齢とともに発達する中で、そうした素朴な疑問を感じることを忘れ、5次元から3次元に適応させられてしまうのです。

心理学の発達理論に見る5次元→3次元へのダウングレードの例

今回は、子どもから大人になる過程で、5次元→3次元にダウングレードさせられている例について、理解を深めてみたいと思います。

心理学で言われる発達理論の中に、一般には成長・発達と言われることでも、3次元に落とされているのでは?と思えるものがいくつもあります。

ここではピアジェの認知発達理論心の理論という2つの発達理論を取り上げてみます。

ピアジェの認知発達理論 – 前操作期「自己中心性」

ピアジェの認知発達理論は、最もよく知られた発達理論のうちの1つです。ピアジェの理論は子どもの言語や因果関係、数や量の概念などに関する理解に役立つとされています。

大きく分けて、以下のような4つの発達段階があるとされています。

  1. 感覚運動期(0歳~2歳):五感の刺激により、身体的活動を行う
  2. 前操作期(2歳~7歳):物事を自分のイメージで捉え、区別できるようになる
  3. 具体的操作期(7歳~11歳):論理的な思考をはじめ、他者の立場で思考できる
  4. 形式的操作期(11歳~):知識・経験から仮説を立て、合理的に考えることができる

各段階の詳しい説明は、こちらのページをご覧いただくとして、ここでは次元の観点と幻想を作り出す上で重要と思われる発達の要素に絞って述べていきます。

ピアジェの発達段階とは?4段階の理論をわかりやすく一覧表で解説! | 保育学生の就活お役立ちコラム | 保育士バンク!新卒
保育学生さんや保育士試験を勉強中の方は、「ピアジェの発達段階」を学んでいるかもしれません。この理論は子どもの認

5次元から3次元に至ってしまう大きなポイントは、感覚運動期から前操作期にあるように感じます。

2つの時期の境目に起きる大きな変化として、言語の獲得があります。

言葉を使うことは、幻想を組み立てる上で重要なポイントとなります。その後の発達はほとんど言葉の獲得を前提としたもので、それは論理的な思考へと繋がっていきます。

論理的な思考は、感覚の世界とは異なり、AならばBであるという目に見える法則性や、画一的なルール作りに寄与するものであり、幻想の支配に利用しやすいものです。

一方で、感覚運動期はまだ言葉を話さない時期ですので、自身のコミュニケーションツールは五感である、とされています。五感はそれぞれが持つものですので、画一的な支配は行いにくいものです。

その点で感覚で動くことは、自由な精神の重要な要素と考えます。

また前操作期は、既に物事をイメージする力=幻想を作り出す段階に入りかけていますが、「自己中心性」という考え方に、まだ5次元の名残を見て取れます。

自己中心性とは、まだ相手の立場で物事を見ることができない特徴を言います。一般には未発達な状態と解釈されますが、実は違うように思えます。

思うに、生まれてきたときには”ワンネス”のような自分もすべてと繋がった状態だったのが、肉体を持ち、自他を分離させなければいけなくなったのではないでしょうか。

そして具体的操作期では自己中心性の段階を脱し、他者の視点が自分の中に入ってきます。すると自分と他者の比較が常に生まれ、それこそが苦しみの原因となります。

5次元の思考とは何よりも自分軸であるとともに、自分の存在が宇宙のすべてと繋がっている感覚であるとも言えます。

言語のない感覚だけの世界だった赤ちゃんの時期こそ5次元の状態だったのが、言葉を覚え、論理的・抽象的な思考を覚えるごとに、幻想の世界である3次元の世界に落ちて行ってしまうのです。

心の理論 – 真実から事実の世界へ

次に「心の理論」と呼ばれる概念について取り上げます。

心の理論とは、他者の心の状態(目的や意図、信念など)を推測する心の働きを言います。ざっくりと言えば、”心”というものに対する素朴な理解のことです。

この心の理論が獲得されているか測定する方法として、サリー・アン課題と呼ばれる方法があります。この課題では、以下のストーリーを子どもに聞かせます。

心の理論 / サリーとアン課題 / 他者理解
「心の理論」というのを聞いたことがありますか?自閉症の入門書に登場することもありますし、自閉症関連のセミナーでもよく解説...
  1. サリーとアンがお部屋にいます。
  2. サリーは大好きなボールをカゴの中に入れました。
  3. サリーはお部屋から出て行きました。
  4. アンはカゴの中のボールを箱の中に移しました。
  5. サリーが戻ってきました。

そして子どもに2つの質問をします。

  1. ボールはどこにありますか? (カゴの中ですか、箱の中ですか?)
  2. ボールで遊びたいサリーは、どこを探しますか? (カゴの中ですか、箱の中ですか?)

1つ目の質問は物語の理解を問うもので、大事なのは2つ目です。心の理論を獲得した子どもは、「カゴの中」と答えることができます。

しかしまだ獲得できていない子どもは、ボールは箱の中にあるのだから「箱の中」と答えるのです。

つまり、ここではサリーはいない間にボールがカゴから箱に移されたことを知らないはずだから、元にあった場所を探す、というサリーの視点になれるか、を問われています。

先ほどのピアジェの発達理論でも、自己中心性を脱して、他者の視点を持つようになると述べましたが、心の理論もそういった発達について述べたものと言えます。

ただし他者の視点ということだけでなく、心の理論獲得は、真実の世界から事実の世界への移行、と捉えることもできないでしょうか。

心の理論を獲得した人は、ボールがカゴから箱に移されたという、事実の書き換えを理解したことになります。

サリーはその事実の書き換えを知らないから、カゴにボールがあるという”事実”を前提にして、カゴを探すだろう、と考える訳です。

一方で、心の理論を獲得していない人は、事実の世界ではなく、ボールが移動されたという”真実”を知っており、その真実こそがすべてである、という真実の世界にいるのです。

つまり、子どもは主観にもとづく真実の世界から、発達の過程で客観にもとづく事実の世界に移行してしまう、ということです。

以前、こちらの記事でも書いた通り、客観にもとづく事実の世界は3次元の世界です。心の理論の獲得は、こういった点から3次元へのダウングレードと言えるのではないでしょうか。

さらに自閉症のお子さんは、他者理解に乏しく、サリー・アン課題に失敗すると言われます。しかしそれは3次元の事実の世界に溶け込めないだけで、実は5次元の感覚を保ったままなのかもしれません。

まとめ – 大人の知恵+子どもの心=5次元思考のカギ

今回は、いくつかの発達理論を取り上げ、子どもから大人に向かう過程は、実は5次元から3次元へのダウングレードだったのでは?という内容をお送りしました。

一般には「発達」と言われる現象も、3次元世界に適応するため、やむなく行われていること、と捉えることもできるのでしょう。

残念ながら私たちが肉体を持ち、3次元的な限られた認識の世界、すなわち言語を用いたコミュニケーションを取り続ける限り、こうした”発達”の過程そのものを変えることは難しいでしょう。

しかしこうした”発達”を前提にした社会こそ、幻想にもとづく世界であり、まずは定型的な発達だけが人間のすべてではない、と認識することが大切です。

そして5次元思考を目指すためには、もともと5次元だった子どもの頃の心を取り戻す、ということが必要になりそうです。

誰かとの比較の中になく、自分の主観の中の世界、そして真実だけがある世界こそ、5次元の感覚です。

まずは童心に帰るような気持ちで、ワクワク楽しめることに没頭する時間を持つ、などしてみると良いのではないでしょうか?

ただ一方で、子どもに戻るだけではなく、幻想の世界にいかに巻き込まれないか、という点では、大人の知恵も必要だと感じています。

幻想の世界を知るためには、逆に大人に発達する過程で獲得した能力を活かし、嘘を見抜く力として最大限に利用しましょう。

幻想の茶番を見抜き、心は子どもに回帰することで、5次元の感覚にスムーズに移行できるのです。

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